半期に一度、大学事務局からヘッダに
【重要】と入ったメールが届きます。
退職を予定している人はいませんか?と
いう内容です。最初は、希望退職者を
募っている?なんて考えたりもしましたが、
欠員ぶんを公募する必要があって、
それには日数を要するからだそうです。
思い起こしてみると、過去に年度末に
いきなり退職願を出した先生がいたことが
あって、4月からの科目をどうすんの?
みたいなことがありました。管理者側と
しては、そりゃできるだけ事前に把握して
おきたいですよね。
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いまどきは、多くの企業で人手不足に
なっていて、若手の採用に苦労しているし、
一度採用したら、離職してほしくない
はずですが、新入社員の34.9%は3年以内に
離職してしまう(厚労省の調査)ようです。
多くは転職するのでしょうけど、やっと
仕事をおぼえた頃に、やめられると会社と
しては痛いですよね。たぶん病院でも同じ
だと思います。
職場をやめるというのは、どこかで現場を
「放って逃げる」みたいな感覚があるで
しょうから、言い出しにくいと思います。
ぶっちゃけ、嫌ですよね。
それに、より条件のよい職場に移るために
退職を希望をする人って、会社としては
手ばなしたくはないでしょうから、たぶん
引き止められるでしょう。
それって、昔から同じなんですけどね、
いまどきは退職代行というサービスという
のがあって(会社は100社を超えるらしい)、
20代の転職者の2割近くが利用していると
いう調査結果もあります(マイナビ)。
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10月下旬に退職代行の「モームリ」と
いう会社が弁護士法違反の疑いで家宅捜索
を受けたというニュースがありました。
(モームリって...)
この会社は離職のゴタゴタが起きかけて
いるときに利用者を弁護士につなぐという
動きをしていたようですが、その行為に
対して「報酬を得ながら繰り返していた」
という疑いがもたれているみたいです。
そもそも代行業者が、本人と離職する
会社の間に立って残業代の請求なんかを
するのも、非弁行為では?と言われていた
ようなので、いろいろ黒っぽいグレー
だったのでしょう。
ちなみに代行の料金は2-3万円が相場の
ようで、利用する人たちにとっては
「それで解決するなら、妥当な対価だ」
ということなのでしょう。
個人的には、それを許容範囲と考えられる
感覚も、なかなか振り切っているような
気もしますけどね。