子どもの数は年々減っているのに、
なぜ大学は案外つぶれないの?という
疑問があるかも知れません。
じつは大学側が間口を広げていて、
進学する高校生の割合が増えたから
見た目には「入学する人数は変わって
いない」というカラクリ?があります。
ただ、このアクロバティックな技も
通用しないぐらいに18歳人口が減って
きていて、そろそろ本格的に廃業する
大学や統合が進む段階に入ってきて
いるようです。
少し皮算用的な話をすると、あと5年
ほどは、なだらかな入学者の減少が
予測されていて、その後は顕在化する
らしいですが、あくまで推測なので、
各地の大学は、早晩厳しい現実を見せ
つけられる可能性もあります。
(今後10年で、50-100大学が消滅
するという予測もある)
大学は経営のために学生数を確保する
ことを考えるわけですが、とかく質保証
が問題になります。これまで「入って
こなかった人たち」というより
「入れなかった人たち」が入ってくる
という側面があったりするので、問題は
簡単ではありません。
とりあえず入ってもらっておいて、
入学後の教育でカバーするとしたら、
無理もあるでしょうし。
●●●
もっとも、AIが浸透するこれからの
時代は、ホワイトカラー人材養成より、
職業訓練のほうが重要になるという
見かたもあるようです。
現場では専門技術を持った人材が不足
しているとか、給与が高いという側面も
あるので、生き残りという意味では、
そちらに舵をとる大学が出てくる
かもしれません。




