雲は空に浮かんでいるので、小さな
水滴とか氷の粒によってできていると
言われると、ちょっと不思議な感じも
しますが、微細な水の粒が関係して
いるわけです。(べつの惑星だと、
また違ったりしますけどね)
で、その粒ですが、空気中の水分が
微細な氷の粒になるには、核となる
ような細かい塵が必要です。
ときどき飛行機がつくる雲(飛行機雲)
を見かけますが、あれってジェット
エンジンの排気に含まれる微細な塵に
周囲の水分がくっついて、雲に
なっています。
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氷が多く含まれると、雲としては
薄くなってしまうようで、雲が薄いと
太陽光を通しやすくなると考えら
れています。
ただ、雲の中では氷点下になっても、
核となる粒子が存在しなければ、凍る
ことができないので、氷が多い雲に
なるかどうかは、大気中の塵の量が関係
すると言われています。
11月18日の朝日新聞(夕刊)に載って
いたのですが、極地研のチームが
2019年にノルウェーに行って上空の
微粒子(エアロゾル)濃度を1年間追跡
してみたところ、春先から夏にかけて
劇的に増加していたらしいです。
顕微鏡で見ると、カビの胞子や鉱物の
かけらが検出されたそうですが、
粒子が増えると氷の粒ができやすく、
雲を薄くする可能性があると言うのです。
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上空のエアロゾル量が増える原因と
しては、雪解けなんかで、地表の粒子が
放出されたとも考えられるわけですが、
そうだとすると、温暖化が進んで雪や氷
が減ると、よけいにエアロゾルは舞う
ことになります。
同じ極地研が2021年に出した報告によると、
北極大気中のエアロゾル量は、中緯度で
起きた森林火災の規模に支配されて
いるようです。
温暖化が進んでも、地表の水分が蒸発
して雲をつくり、太陽光をブロックする
という単純な話ではなさそうです。
月曜にキャリア支援のミーティングが
あって、国家試験の模試に関わっている
先生から、10月の模試についての
報告がありました。つい、アレです。
「うちの子たち、大丈夫だったんかな」
と、卒研で担当している学生さんのこと
を考えてしまいます。(汗)
少子化のなか、看護系大学であっても
志願者を獲得することが課題になって
いるわけですが、国家試験の合格率とか
就職率というのは、イメージ戦略に
大きく関わってきます。
なので、模試だとか、就職の模擬面接
なんかの「手厚い支援」が、学生募集の
セールスポイントになったりする
わけです。
学会で、私立の大学にいる先生が、
「うちの大学は国家試験が心配される
ような学生さんには、それぞれ勉強を
支援する担当の教員が配置されているよ」
と言っていました。
国試メンターと呼ばれているそうです。
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メンターというのは、ビジネスの現場で
使われる言葉のようで、知識や経験が
少ない若手従業員をサポートする先輩
従業員のことをさすみたいです。
支援者とか助言者みたいな感じの人です。
ギリシャ神話(オデッセイア)に登場する
老賢人メントールが語源だそうです。
ハッカとするメンソールとは別です。
わずか5分でカクウチだったみたいで、
いまだに信じられない思いです。
投票率も前回より高かったようで、
選挙に行かない人たちが投票すると
よけいにアカンやつが勝つという
構図になっています。
それでも、結果は結果ですから
「県民の皆さん、自己責任でご安全に」
としか言いようがありませんけど、
こういう形(SNSの怪しい情報)で
今後の投票行動が左右されるとなると、
なかなか前途多難です。
子どもにSNSは早いとか言うまえに、
大人のほうこそSNSの使い方を反省した
ほうがよいのではないですかね。
「SNSで真実を知ることが、いかに難しいか」
がよくわかります。
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都知事選で石丸現象だと言われていた
ときは、まさかSNSによって人心が動かさ
れるなんて思いたくありませんでしたが、
その後の衆院選や、今回の知事選を見ると、
これがいまどきの価値判断なんだと
思わざるをえません。
自分の味覚より、SNSでオススメの料理を
食べる方が安心するようなものかも・・・。
国内もそうだけど、都合の悪い事実を
フェイクと言ってフタをして、イメージ
先行のSNSで票を稼ぐ手法は米国大統領選
でも目にしているわけで、この傾向は
国を問わず、いまの世代のスタンダードと
見た方がよいのかも知れません。
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あ、SNSを使って選挙で戦うのが悪いと
言っているわけではありません。
お金をかけて欺くことで票を集めたり、
権力を握って悪いことをするから
問題視しているだけで。
金曜の朝日新聞(社会面)に写真付きの
小さな記事が載っていました。
それがハッとさせられるような紅葉の
景色でして、新聞の写真なので、解像度
なんて求められるものではないですが、
それでも、あまりの鮮やかさに思わず
見入ってしまいました。
場所は黒部峡谷で、日本一深いV字谷に
かかった赤い橋梁に、トロッコ列車が
走っているという構図です。
青い空に紅葉の山々が映えて、静かで
ありながら、どこか華やかな秋の深まり
を感じさせる一枚です。
記事によると、峡谷のトロッコ列車は
人気なのだそうですが、いまは能登半島
地震のときの落石で、途中駅までの
折り返し運転になっているみたいです。
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いまどきは、選択肢Aでも選択肢Bでも
結果が険しく、幸せな解決が見込めない
ようなときに「トロッコ問題」なんて
言ったりします。
あのサンデル教授が学生に問うアレで、
「線路上を暴走するトロッコが5人の
作業員を轢きそうになっていて、
切り替えをすれば別の軌道に誘導でき
るが、そちらにも1人の作業員がいて、
あなたは切り替えをするか」
という問題です。
5人の命を優先するという功利論と、
目的のために他人の命を犠牲にすると
いう判断はしないという義務論を問う
意地の悪い問いです。
トロッコ列車の切り替えは、紅葉を
楽しむコースか、うまいものツアーに
するかを選ぶような悩みかたを
したいですよね。
兵庫の知事選が意外な動きをして
いるみたいです。
百条委員会で追求された前の知事が
怪しい応援団と一緒になって再び
立候補しているだけでなく、当選する
ような勢いがあるというのです。
マスコミの情報操作だとか、
前知事への憐憫とか、
通報者にも問題があったとか、
そんな理由で多くの支持を集めて
いるようですが、何を根拠にそんな
話になるのか、ボクには謎です。
百条委員会でも県職員が行った公益
通報への対応について、あれだけ
問題を指摘されてきたのに、
・・・ちゃんと見てました?
と言いたくなるぐらいです。
ネットの影響というのは思ったより
強いというか、わりと多くの人がSNS
だけで事実を把握した気になっている
ような気がしています。
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今回の選挙で異例なところはいくつか
あると思いますが、個人的にイン
パクトがあったのは、兵庫県の全29市
のうち、22の市長が対立候補の推薦を
表明したということです。
こんなの聞いたことないです。
市長がまとまって投票行動について
言及するということは無いことだし、
しかもいろいろ立場がありそうだけど
同じ候補を推すというのも異例な
ことだと思います。
それだけ公益的な意味での危機感が
あるのでしょうけど、もし逆だったら
それはそれでオソロシイですよね。
5日まえに蒔いた
花壇の大根です。
芽が出ました。
まだカイワレです。
集塵や水拭きをする
自走式のお掃除ロボット
だそうです。
現在、フロアの形を
学習中。