3月28日にミャンマーで大きな地震が
発生しました。つい最近、国境にあると
いう詐欺グループの根城がニュースに
なっていたわけですが、軍政の話とか、
開発の話は、ときおり報道されても、
それ以外でミャンマーのニュースを
聞くことはあまりないような気がします。
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あんなところで地震が起こるのかと
思って、地質屋の父に聞いたら、顕著な
断層が南北に走っていて、大きな地震が
発生するのは、不思議ではない場所
なのだそうです。今回破壊された断層は
かなりの広範囲だったので、それが
被害の大きさにも関係していると
言っていました。
ミャンマーで地震なんて、ボクは
聞いたおぼえがなかったのですが、
地震が起こりうる場所ではあるものの
震源地のあたりは、200年近く大規模な
地震は発生していなかったようで、
そのぶん地下のエネルギーが溜って
いたのかもしれません。
(3月29日の朝日新聞によれば、今回の
震源地より南では1912年、1930年に2回、
大きな地震が発生したようです)
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驚いたのは、震源から1,000キロも
離れたタイで建設中のビルが倒壊した
ことです。だって1,000キロと言ったら、
東京と種子島ぐらい離れていますからね。
長周期振動とはいえ、断層とタイとの
間には山脈もあったりするので、
タイの地盤なんかにも関係していそう
な気がします。
壊れた断層のスケールにもよりますが、
何100キロも離れた場所で揺れの被害が
起こることはあって、東日本震災の
ときは、震源の三陸沖から700キロも
離れた大阪府の咲洲庁舎が大揺れした
ことがありました。
現地では被害がたくさん出ていると
聞きますが、1人でも多くの人が救わ
れることを願うばかりです。