4月7日の朝日新聞の1面と、3面の
解説では、胎児性水俣病のことが取り
あげられていました。
いまの水俣で新たに胎児性の水俣病が
発生することはないと思いますが、
もう同じようなことが起こらないように、
病気のことも、被害者のことも、
これまで国や企業がとってきた対応の
ことも、こうした形で、繰り返して
後世に伝えるべきだと思います。
水俣病の原因は、工場排水に含まれて
いたメチル水銀という物質であることは
広く知られています。昭和生まれの
ボクは、水銀と聞くと、昔の体温計に
入っていた銀色の液体を思い浮かべて
しまいますが、あれは金属として存在
する無機の水銀で、水俣病の水銀は
有機物と結合した有機水銀です。
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金属水銀や無機水銀の化合物にも
毒性はあるので、体内に取り込まない
ほうがよいです。ただ、微量ですが
自然界にも存在しています。
ときどき新聞などでも見かけますが、
天然のマグロとかカジキ、キンメダイ
などには、他の魚種に比べて水銀が
含まれているのがわかっています。
もちろん、含まれているのは微量だし、
他に身体に必要な栄養も含まれている
わけですから、極端な摂取でない限り
まったく気にする必要はない・・・
と思っていたのですが、血中に水銀が
多く含まれてる人は、そうでない人に
比べて2型糖尿病を発症しやすい
という論文が報告されているようです。
Serum mercury, lead, cadmium,
and arsenic and incidence of type 2
diabetes among adults: A nested
case-control study
DOI:10.1016/j.clnu.2025.106563
5,000人ちかい対象者を水銀の血中濃度
によって4つのグループに分けて、
肥満度や活動量、飲酒、喫煙などの要因
が影響しないように調整して、5年間
追跡したのだとか。
もちろん、血中の水銀量が魚の摂取に
よるものだとは言えないですが、
同じく魚を食べるにしても、魚種が
偏らないほうがよいのかもしれません。
この論文は、何で糖尿病が発症リスクが
高まるのかを調べたものではない
ですが、水銀暴露によってインスリン
の分泌低下が引き起こすということを
述べた論文もあるようです。
DOI: 10.1016/j.envint.2018.05.001
知らんけど。




