2025-02-21

早春を告げる

早春を告げるものって、梅とか
ふきのとう(フキの蕾)を思い浮かべる
人は多いと思います。今年は寒かった
から、いつもより遅いかもしれませんが、
早咲きのサクラなんかも開花し始めます。

渓流魚の解禁は3月だし、メバルなんかが
出まわるのは、もう少しあとかもしれ
ませんが、この時期は生きた「しろうお」
が出まわったりします。ポン酢での
「踊り食い」がよく知られていますよね。
このしろうおは、ハゼの仲間なので、
うっすら茶色で模様もあるわけですが、
マッチ棒のような細さで、体長は3-4cmと
いったところです。

ただ、ハゼの稚魚ではなくて、成魚です。

じつはこの時期に出まわる「白魚」には
地域によって2種類ありまして、
ひとつは踊り食いの方ですが、もう一つは
東日本で知られる「しらうお」です。
そっちはシラウオという魚で、シロウオ
よりは、やや大きいですが(やはり成魚)、
高級な寿司ネタとして知られているし、
こっちの方が目にする機会は多いと
思います。

シラスと同じで、足がはやいので、
新鮮でないと生では食べられないし、
踊り食いはしません(できません)。

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悩ましいのは、パッケージの表示でして、
どちらも「白魚」となっていたりします。
踊り食いの方は「素魚(しろうお)」、
寿司ネタの方は「白魚(しらうお)」と
書く場合があるので、漢字も読み方も、
それで統一したらよさそうな気もしますが、
春を告げる魚だし、ここでシロクロ
つけるのも、なにやら無粋のような感じ
もします。