2025-12-17

それらしく見えても...

今年、食中毒を経験したのは想定外でしたが、
外食や食材を含めて、食べ物というのは、
信頼で成り立っているんだな・・・というのを
あらためて感じた次第です。
ボクは、わりとすぐにおなかをくだして、
数日後に熱が出てしまったけれど、聞くところ
によると、もっとひどい症状がでた人がいた
ようでして、むしろ軽傷だったのかも
知れないと思っているぐらいです。
(のど元過ぎて熱さを忘れかけている)

ノロウイルスは目に見えないですけど、
見えていたとしても、事情を知らない人には、
わからないモノだってあります。毒キノコ
なんかはそうですけど、見る人が見たら、
ゾッとするような種類でも、素人には見分けが
つかないですからね。

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ツイッタに流れてきたのですが、西宮で
非常に危険な状態でフグが販売されていた
らしく、手もとにあっても、食べずに保健所
に連絡するように、西宮市役所が注意喚起
をしていました。

食品衛生法第69条に違反するということで
行政処分の内容が公表されていましたが、
ウェブに掲載されていた
「行政処分等の対象となった食品等」の
項目に記載された、最後の4文字が恐ろしい
のですよ。

12月15日(月曜日)に加工・販売した白サバ
フグ3パック(肝臓入り)

ふぐ毒(テトロドトキシン)は、加熱しても
壊れないし、塩もみをしたり、水にさらしても
無毒化とか弱毒化されません。石川県の一部
では、塩と一緒に3年ぐらい糠漬けにして
無毒化したフグの卵巣が伝統的な食品
(フグの子のぬか漬け)として存在しますが、
解毒の仕組みは解明されていません。

製造過程で毒が周囲に拡散して平均化する
説や、発酵中に微生物が毒を分解する説は
あるものの、よくわかっていないことも
あって、生産者は限定されているし、
出荷前には桶ごとに検査もしているそうです。
(農林水産省, ふぐの子のぬか漬け)